さらなる飛躍誓う 県に入賞報告 技能五輪・アビリンピック【岩手】
千葉県で11月に開催された第60回技能五輪全国大会と第42回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)の本県入賞選手は19日、県庁に菊池哲副知事を表敬訪問した。技能五輪の時計修理で最高賞の金賞(厚生労働大臣賞)に輝いた長久保優さん(21)=盛岡セイコー工業=を含む7人が入賞の喜びを報告し、さらなる飛躍を誓った。
本県からは技能五輪9職種に13人、アビリンピック8種目に8人が出場した。技能五輪では、長久保さんが金賞に輝いたほか、建築大工で工藤恵大さん(21)=杢創舎=、フラワー装飾で川内梨渚さん(20)=県立農業大学校=、洋裁で羽柴あかりさん(23)=三和ドレス=、時計修理で佐々木啓太さん(20)=盛岡セイコー工業=の4人が敢闘賞を受賞した。
アビリンピックは、喫茶サービスの佐々木由美子さん(39)=一歩カフェアンパス=が銀賞を受賞。努力賞に木工の福島大樹さん(27)=青木家具製作所=、写真撮影の木下淳さん(37)=大船渡市=の2人が選ばれた。
同日は木下さんを除く7人が訪問。前回敢闘賞だった長久保さんは「昨年の悔しさを胸に練習を重ねた。苦戦することもあったが、指導者や先輩、仲間のアドバイスで乗り越えられた。今後は学んだ技術や知識を生かし、岩手を代表する時計師になるよう精進していく」と誓いを新たにした。
菊池副知事は「今後も努力を積んでさらに県の産業を支え、発展させていく原動力となるよう期待する」とたたえた。
両大会は、11月4日に開幕。技能五輪は7日までで、41職種に1014人が出場。アビリンピックは6日までで、25種目に368人が出場した。