歳末点描2022 真っ赤な実 丁寧に イチゴ収穫本格化 花泉【一関】
県内随一のイチゴ産地となる一関地方では、クリスマスや贈答用などで需要が増す年末を迎えて収穫が本格化し、生産農家のビニールハウス内では早朝から大きく実ったイチゴの摘み取り作業が行われている。
自宅敷地内に設けた約11アールのハウスでさちのかを栽培する滝澤幸夫さん(62)=一関市花泉町老松=方では12月上旬から今季の出荷をスタート。ハウス内を移動しながら熟度や果形、粒ぞろいを見極め1粒ずつ丁寧な収穫が続く。
出荷は卒業や入学で需要が増す3、4月に最盛期を迎える。滝澤さんは「原油高止まりの影響が暖房費や包装用品にも及んでいるが、寒い時期も燃料を惜しまず安定した品質や出荷量を確保していく」と語る。