花巻

特殊詐欺に注意を 啓発年賀はがき配達へ 市社協など【花巻】

特殊詐欺被害防止の年賀はがきを手にする(左から)一井局長、髙橋会長、及川署長

 花巻市社会福祉協議会(髙橋照幸会長)、花巻署(及川聰署長)、花巻郵便局(一井政利局長)は、特殊詐欺被害防止啓発の年賀はがきを2023年元日に市内の世帯に届ける。郵便局へのはがきの引き渡し式が22日、同市石神町の市総合福祉センターで行われ、関係者が還付金詐欺などの被害防止に役立てられるよう願った。

 今年で8年目となる取り組み。今回は市内の82事業所の協賛を得て、昨年よりも800枚多い2万2400枚を作成した。裏面には同署の特殊詐欺防犯標語「わたし」のほか、花巻地域安全イメージキャラクターの「街をまもるくん」「街のみらいちゃん」が大きくデザインされ、相談する電話番号などが記載している。

 引き渡し式には8人が出席。髙橋会長が「一人でも被害者が少なくなるよう、安全に配達していただきたい」とあいさつし、一井局長に年賀はがきを手渡した。

 年賀はがきは高齢者の居住が多いエリアを中心に配達。一井局長は「花巻で特殊詐欺被害が一人も出ないように願いを込めて、大事に配達させてもらう」と誓った。

 同署によると、22年の市内特殊詐欺被害認知件数は11月末現在で4件(前年同期比2件増)で、被害総額は約257万円(同87万円増)とともに増加傾向にある。県内では還付金詐欺被害が多く、及川署長は「インパクトあるデザインで、市民の目を引く。元日から啓発文を目にすることは防止効果が非常に高い」と期待した。

地域の記事をもっと読む

花巻
2025年5月5日付
花巻
2025年5月5日付
花巻
2025年5月5日付
花巻
2025年5月5日付