県内外

加藤さん(一関)ら6人認定 伝承活動へ決意新た 県食の匠

認定証書を手に関係者と記念撮影する新規認定者(前列中央除く)

 県は23日、郷土食の優れた技術を持ち、伝承する人を認定する2022年度「食の匠(たくみ)」として、一関市千厩町の加藤鉄平さん(35)ら6人を新たに認定した。盛岡市内で同日、認定証書の交付式が行われ、新たな匠たちは伝承活動に決意を新たにした。

 新型コロナウイルスの影響で一堂に介しての交付式は3年ぶり。式には20、21両年度の認定者を含め関係者約70人が出席した。

 県農林水産部の藤代克彦部長は「伝承活動や食育活動、郷土料理の実演など本県の食文化発信に貢献いただいている。県では特色ある食文化の発信に取り組んでおり、引き続き協力願いたい」と述べ、一人ひとりに認定証書を手渡した。

 これに対し、奥州市胆沢の高橋千鶴子さん(60)は「認定を受け、先人たちが育み受け継いできた食文化や豊かな農林水産物を生かした故郷の味を大切に思い、多くの人に伝えたいとの気持ちがますます強くなった。先輩から引き継いだ料理を次の世代に渡せるまで頑張りたい」と意欲を示した。

 認定制度は1996年度に始まり、今回を含めこれまでの認定数は296人・組。このうち現在活動しているのは234人・組。

 新規認定者と認定料理は次の通り。(敬称略)

 ▽佐久間敏子(盛岡市)白ぶかし▽佐藤ひとみ(八幡平市)姫竹と身欠きにしんの味噌煮▽高橋千鶴子(奥州市)くるみ豆腐▽加藤鉄平(一関市)麦芽水あめ▽古澤弥代子(大船渡市)わかめ大福▽長瀬晶子(軽米町)串もち

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