北上市 大賞に輝く 保育園の業務負担軽減 いわてDX
県は、県内でデジタルトランスフォーメーション(DX)に挑戦する企業や団体を表彰する「いわてDX大賞」の受賞者を決定した。県内のDX推進を目的とした新たな表彰制度で、大賞に北上市が輝いた。公立保育園の業務負担をデジタル化により軽減する取り組みが高く評価された。
デジタル技術を活用し、効率化や課題解決に取り組んだ事例が対象で、県内から10件の応募があった。
大賞の北上市は、2022年度から市内6カ所の公立保育園と療育センターでDXを活用した業務改革プロジェクトを展開。保護者のスマートフォンや職員のタブレット端末に専用アプリを導入し、園児の欠席連絡をはじめとする情報共有を容易にしたほか、デジタル化によって登降園台帳への記入や園のお便り作成に伴う業務負担を軽減した。
創意工夫を凝らし、職員に「紙・電話からデジタルへ」という意識変革をもたらした点などが評価された。
22日に盛岡市内で表彰式が行われ、デジタル化の仕掛け人である市都市プロモーション課の大塚知彦DXプロジェクト統括と保育園関係者が出席。県から賞状が贈られた。受賞を受け、大塚統括は「適切な評価を頂けた。来年も新たな仕組みづくりに取り組んでいきたい」と意欲を示した。
この他の受賞団体は次の通り。
▽優秀賞=菊池技研コンサルタント(大船渡市)▽大和造園土木(花巻市)▽県民賞(特別賞)=トナリノ(陸前高田市)