北上・西和賀

感謝込め合唱、演奏 黒沢尻北小音楽部が定演【北上】

全国屈指の歌声と演奏を響かせた黒沢尻北小合唱部、吹奏楽部の部員ら

 北上市立黒沢尻北小学校音楽部の第21回定期演奏会「レインボーコンサート」は25日、市文化交流センターさくらホールで開かれた。2022年度、全国大会で優秀な成績を収めた合唱部(山中利央部長、部員63人)と吹奏楽部(小池美桜里部長、部員39人)が感謝の気持ちを伝え、ともに全国屈指の合唱と演奏を披露。来場した約800人を大いに魅了した。

 同コンサートは合唱、吹奏楽合同の「音楽部」として毎年、年末に開催。NHK全国学校音楽コンクール(10月、東京都)と全日本合唱コンクール(11月、堺市)の両全国大会で「ダブル最高賞」に輝いた合唱部、日本管楽合奏コンテスト全国大会(11月、千葉県松戸市)で優秀賞、特別賞のブレーン賞を受賞した吹奏楽部から両部合わせて92人、両部OBの上野中学校から30人余りが出演した。

 第1部は合唱部が全国大会で歌った「パン焼き」「夕暮れの歌声」「とどいていますか」などで日本一の歌声を響かせ、オペレッタ「まつゆきそうの夢」も上演。11月の全国大会後、短期集中で磨き上げた演技を堂々と発表した。上野中有志も「ヘンルーダの花が咲いたら」を歌い上げた。

 第2部では吹奏楽部が、全国大会で奏でた「おもちゃ箱のファンタジー」などで一体感のある演奏を披露。全日本吹奏楽コンクール金賞の上野中吹奏楽部員と合同で「友よ」「ラデツキー行進曲」を奏で、迫力のある音を響かせた。

 第3部は合唱部、吹奏楽部と上野中生徒が一緒にステージに立ち、黒沢尻北小40周年記念曲「虹が生まれる」と校歌を演奏、合唱。来場者からは大きな拍手が送られた。同市二子町の千葉潔さん(67)は「合唱部はとても澄んだ歌声で、吹奏楽部も上野中が全国で金賞を取る下地ができていると感じた。子供たちの頑張りがよく現れ、素晴らしい」と賛辞を送った。

 両部員はステージで全国大会の報告と併せ、市民や家族、教職員らに感謝の気持ちを示した。山中部長は「今まで頑張ってきてよかった。黒沢尻北小は音楽が盛んで(吹奏楽部と合同で)パワーアップした姿を見せられた」と満足そう。小池部長は「みんな楽しくできたし、感謝の思いを伝えられた。上野中の先輩方と演奏できてうれしかったし、もっと上手になりたいと思った」と目を輝かせていた。

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