一関・平泉

じっくり発酵 甘い香り漂う 花泉・磐乃井酒造 寒仕込み【一関】

醸造タンク内をかい棒でゆっくりとかき混ぜ、もろみの発酵具合を調整する佐藤専務取締役=一関市花泉町・磐乃井酒造

 冬本番を迎えた中、一関市花泉町涌津の磐乃井酒造(東海林明弘代表取締役)では新酒の寒仕込みが行われており、酒蔵はもろみの甘い香りに包まれている。

 寒さの厳しい冬に行うことで雑菌が繁殖しにくく、もろみを低温でじっくり発酵させるため、おいしく仕上がるとされる寒仕込み。同酒造では11月から2023年2月まで続けられ、製造責任者で杜氏の佐藤竜矢専務取締役(37)が醸造タンクに仕込んだ乳白色のもろみの発酵具合を確認しながらかい棒でゆっくりかき混ぜ調整を続けている。

 新型コロナウイルスの影響で需要低迷が続くが、佐藤専務取締役は「来年こそは以前のように日本酒を普通に楽しめるようになってほしい」と期待を寄せる。

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