色鮮やか大正すごろく 図柄に未来、夢乗せ 子供向け雑誌付録8点 市立博物館テーマ展【北上】
北上市立花の市立博物館で正月向けテーマ展「大正時代のすごろく」が開かれている。色彩豊かな図柄で、当時の子供たちに明るく楽しい未来を想像させるような内容となっており、来館者は熱心に見入っている。2023年1月15日まで。
同館が収蔵している資料の中から大正時代に出版された子供向け雑誌「小学男生」「少女世界」「日本幼年」などの新年号付録として付いていたすごろく8点が展示されている。細木原青起、林唯一、井上猛夫ら当時人気の挿絵画家によって描かれている。
1920(大正9)年1月1日発行「少年男生」の「おとぎの国旅行すごろく」では、金太郎やかちかち山、花咲かじいさんなどの昔話が描かれており、子供たちが物語の世界に入っていけるようになっている。
また、23(同12)年に発生した関東大震災の数カ月後に発行された「日本少年」の付録「少年帝都復興すごろく」では、科学の進歩により快適な都市空間が出来上がっている様子を楽しいイラストで紹介している。
同館では「レトロでかわいい図柄はもちろん、夢あふれる内容も見どころ。時代背景も思い浮かべながら展示を楽しんでほしい」と、来館を呼び掛けている。
開館時間は午前9時~午後5時。観覧料金(個人)は一般500円、高校生240円、小中学生170円。休館日は毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日)。