花巻

地域施設 彩り鮮やか 蛍光塗料 照射で演出 大迫高美術選択生が描く 絵画とベンチ【花巻】

早池峰と賢治の展示館でライトアップされている大迫高の生徒が手掛けた絵画。蛍光塗料を使用している

 花巻市大迫町の早池峰と賢治の展示館、大迫交流活性化センターの両施設で、絵画とベンチのライトアップが行われている。ともに県立大迫高校の生徒たちが手掛け、蛍光塗料を使用して創作。両作品ともに野外に設置されており、ブラックライトが当てられると蛍光塗料が鮮やかに浮かび上がり、幻想的な雰囲気を生み出している。

 絵画は同町の後藤商店(後藤真男代表)の依頼を受けて制作。美術を選択している1、2年生9人が、縦横約90センチのベニヤ板に星がきらめく夜空、青々とした山々、大河を描いた。作品は同展示館入り口に並べている。

 ベンチは同センター前に設置され、学芸部美術班に所属する1年生の男子生徒3人が担当。市立大迫中学校の生徒によるデザインを基にしており、背もたれ部分に「大迫」の文字を描き入れ、文字の縁取り部分に蛍光塗料を塗っている。このほか、発光ダイオード(LED)のイルミネーションも飾り付けられている。

 大迫高の藤原愛さん(2年)は「絵画は銀河鉄道や早池峰山などさまざまイメージが浮かぶ。ライトアップされるとより一層きれい」と笑顔。ベンチの着色を担当した菊池昊介さん(1年)は「シンプルなデザインだが、色の配分などが難しかった。多くの人に座ってもらいたい」と願っている。

 同センター前には、大迫小学校児童のデザインによるベンチも展示。学芸部美術班顧問の山崎日奈子教諭は「今回の活動を通じて、関わった子供たちの郷土愛がさらに深まってくれたら」と願い、後藤代表は「素晴らしい作品ができてうれしい。来年はもっと大きな絵を描いてもらいたい」と期待を寄せる。

 ライトアップは2023年3月上旬までで、時間は午後5時から9時ごろまで。

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