天神梅干で「合格」を 千厩・梅の里村 来月配布へ包装作業【一関】
一関市千厩町磐清水の地区民らでつくる「梅の里村」(千葉栄一村長)の会員たちは29日、「天神梅干」の包装作業を行った。学問の神様・菅原道真にあやかった梅干しで、2023年1月2日に同町磐清水字松森の安楽寺で行われる合格祈願大祈祷会(きとうえ)で受験生らに贈られる。
同寺は梅を愛したことで知られる菅原道真の子・淳茂(菅秀才)が父の霊を祭るために開いたと伝えられている。これにちなんで梅の里村が地域おこしの一環として梅を栽培し、梅干しや梅酒を製造している。
包装作業は梅の里村加工部の菊地宣子さん(85)と菊地俊江さん(79)が同町磐清水の民家で行い、梅干しが入ったパック40個を華やかなもえぎ色の紙で一つ一つ丁寧に包んだ。
梅は会員らが7月末ごろに収穫し、8月からたるで漬け込んでいた。梅と塩、シソ、酢だけを使用し、保存料や着色料は一切使わず、減塩で果肉も柔らかめにしているという。合格祈願大祈祷会に参加する受験生にお札や絵馬と共に贈られる。
菊地宣子さんは「今年の梅干しも色がきれいで良く仕上がった。梅干しを食べてぜひ志望校に合格してほしい」、菊地俊江さんは「梅干しは体にもいいというので、風邪などを引かずに頑張ってほしい」と受験生にエールを送っている。