花巻

男女共通ジェンダーレス 制服刷新、夏はポロシャツ 大迫高来年度【花巻】

2023年度から刷新される大迫高校の制服。男女ともにスラックスとジェンダーレスとなっている

 花巻市の県立大迫高校(三田正巳校長、生徒54人)は、2023年度から制服を刷新する。性の多様性に配慮し、紺色のジャケット、スラックスと男女共通のジェンダーレス制服となっている。夏服はポロシャツで統一。23年度の新入生から導入されるが、希望する在校生も着用が可能で生徒たちからは喜びの声が聞かれる。

 同校などによると、制服をリニューアルをするのは4回目。現在は女子がベージュのジャケットとチェックのスカート、男子は紺色のジャケットとスラックスを着用している。

 3年ほど前に生徒の中から「男女で制服の色や形が違うのはおかしい」という声があったことを受け、卒業生や地域住民を交えた検討委員会を設立して協議を重ねてきた。

 22年12月に同校でお披露目会を開き、三田校長らが地域住民らに経緯を説明しながら新制服を公開した。

 晴山颯真さん(3年)は「生地が前の制服より軽いので動きやすい。校章もないので、卒業後も利用できると思う。ジェンダーレスの制服なら、より男女も仲良くなるはず」と満足げだった。

 梅津葵さん(2年)は「女子の夏服はワイシャツにベストを着なければならず、暑くて困っていた。夏から着用したい」と笑顔を見せる。

 男女で制服を統一することで価格も抑えることができ、保護者の経済負担も軽減される。

 三田校長は「話し合いを重ねるうちにさまざまな問題が出てきた。新しい時代を感じさせる制服になった」と喜び、PTA会長の高橋貴憲さん(42)は「今の社会に合っている。子供たちの意見もしっかり取り入れられたのが良かった」と語っている。

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