ウサギの生態学ぼう クイズ、化石展示も 牛の博物館【奥州】
奥州市牛の博物館が主催する「十二支ミニクイズ#(ハッシュタグ)ウサギ」は、同市前沢字南陣場の同館で開かれ、今年のえと「卯(う)」について、クイズコーナー、収蔵資料などを通して親しみやすく紹介している。15日まで。
えとに話題が集まる時期に、動物が主役の博物館として生き物への関心と、人との関わりについて広めようと企画。クイズ10問と、ウサギの資料約20点や写真パネルなどを用意した。
クイズは「市内に野生のウサギはすんでいるか」「ウサギのびっくりするような行動は」など生態に理解を深められる内容。会場ですぐ答え合わせができる。
展示のうちウサギの一種パレオラグスの化石は約3000万年前の物で、哺乳類として古い歴史を持つことが分かる。ウサギの化石は世界的にも珍しいという。またウサギの頭蓋骨標本からは、前歯が2本ずつ2組前後に並ぶ特徴的な上顎や、近縁のネズミ類と似ている点などが良く分かる。
ウサギは戦中などに農家で食肉や毛皮を取るため養畜された。今回は手で触れる資料として、毛皮が展示されている。このほか、前沢図書館の協力で22冊を集めたウサギの絵本コーナーなどもある。
市牛の博物館の川田啓介上席主任学芸員は「えとの動物に関心が高まる時期に、ウサギについて親子で楽しく学んでほしい」としている。
同館は年始は5日から開館。月曜休館。開館時間は午前9時30分~午後5時。