産地発展誓い肉牛初出荷 JA岩手ふるさと【奥州】
JA岩手ふるさとの2023年初の肉牛出荷は3日行われ、奥州市前沢地域で育った12頭が東京食肉市場(東京都港区)に向けて出発した。同日は初出荷に合わせて同市前沢白山の前沢地域肉牛出荷場で事業発展祈願・安全祈願が行われ、関係者が厳しい状況を乗り越えてブランド牛産地の発展を誓った。初競りは6日に同市場で行われる。
同日は生後30カ月の去勢牛9頭、雌牛3頭が出荷。牛は生産者のトラックから降ろされた後、体重を量って大型トラックに乗せられた。積み込みの後、関係者25人が参列して神事が行われ、産地の発展と新年の安寧を祈った。
神事後、同JA経営管理委員会の後藤元夫会長は「安全に出荷し、良い評価を得ることが当JAに課せられた使命。うさぎ年が飛躍の年となるよう、ともに頑張ろう」と呼び掛けた。
同JA肉牛部会の及川哲郎副部会長=同市前沢白山=は年頭に当たって「新年も飼料価格の高止まりなど厳しい状況が予想される。生き残っていかなければとの思いは今まで以上に強い。前沢牛、奥州牛の高い市場評価を維持するとともに安定出荷に取り組んでいきたい」と語っていた。