階段護岸、坂路を設置 磐井川堤防 田村地区側工事が終了【一関】
一関市の一関地区かわまちづくり計画に基づく磐井川緑地周辺エリア再整備のうち、国土交通省が発注した磐井川堤防田村地区側の工事が終了し、堤防内の斜面に階段型親水護岸と坂路が設置された。対岸の青葉地区側も2022年度内の完成を目指して同様の工事が進められており、これまで以上に市民に親しまれるエリアとなりそうだ。
市が策定した一関地区かわまちづくり計画は、19年度に同省のかわまちづくり支援制度に登録された。JR一ノ関駅前を含む中心市街地から一関遊水地内の湛水(たんすい)地に至る約5キロの磐井川沿いを対象範囲とし、一関遊水地事業や磐井川堤防改修と併せ、屋外学習の場、交流・にぎわいの場として必要な河川管理施設や公園などを整備する予定だ。
整備箇所のうち、磐井川に架かる磐井橋と上の橋を中心とする磐井川緑地周辺エリアは、まちなかの水辺憩いエリア(ジョギング、散歩、ゲートボールなど)、まちあるきの機会創出(歴史・文化資源の活用)を掲げ、国発注の親水護岸整備と坂路整備を実施。市では磐井川緑地のリノベーションとして多目的広場や遊具、駐車場などの整備を手掛ける。
このうち、階段型親水護岸と坂路の整備は、田村地区側が21年度に着工した。施工延長は約170メートルで、車椅子利用者でも通れる坂路は幅を約3・7メートルとし、天場から下流方向の緑地帯に昇降できるようにした。途中に長さ約1・5メートルの平場を設けたほか、緩やかな坂とするため、勾配(こうばい)については15メートル進むと1メートル高くなる15分の1とした。坂路通行者の安全に配慮して手すりも付けた。
一方、今年度に着工した青葉地区側も施工延長を約170メートル、坂路の幅を約3・7メートルとして工事が進んでいる。