奥州・金ケ崎

一年の活況願う 県南青果市場で初競り【金ケ崎】

県南青果市場で初競りに臨む関係者

 金ケ崎町六原下二の町の県南青果市場で5日、2023年の初競りが行われた。初競り式で関係者が今年の活況を願ったのに続いて取引が始まり、にぎやかな雰囲気となった。

 初競り式は新型コロナウイルスの感染拡大後、来賓を制限するなど規模を縮小して行っている。佐々木恵好代表取締役社長は「昨年はロシアの軍事侵攻や新型コロナウイルスの影響で非常に厳しい年だったが、皆さんの日々の努力で12月末現在の販売実績は前年同期並みになっている。生産と出荷に見合った販売がわれわれの使命。品ぞろえなどで迷惑を掛けない1年を送れるよう努力していきたい」と抱負を語った。平野忠衛県南青果商業協同組合理事長、菊池幹由同市場出荷促進委員長もあいさつした。

 競りでは買い受け人が手の符丁で買い値を示し、競り人と素早く商談した。年頭の競りで恒例となっている野菜と果物15種類を盛り合わせた「宝船」はスーパー・スーパーマーケットサンエー(奥州市江刺)が5万円で競り落とし、果物担当の小玉光一さん(32)は「昨年はコロナも続き不安定だった印象。今年は卯年ということで跳躍、躍進の年にしたい」と話していた。

 同市場によると、同日の総入荷量は72トン(野菜52トン、果物20トン)。22年4~12月の取扱量は1万1043トン、販売額は約34億5666万円(前年同期比0・8%減)だった。

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