不思議現象 仕掛けは科学 子供たちが手品で理解 イーハトーブ宇宙実践セ【奥州】
NPO法人イーハトーブ宇宙実践センターが主催する「新春サイエンス福袋」は7日、奥州市水沢星ガ丘町の奥州宇宙遊学館で開かれた。参加した子供たちを前に、同館のスタッフが科学を種にしたマジックを披露。不思議な現象の数々に体験も交え、理科への関心を高めた。
科学について優しく学びを深めるイーハトーブサイエンススクールの一環。同市と北上市の小学生、保護者10組が参加した。
今回用意されたマジックは▽逆さまにしてもこぼれない水▽移動する水▽光の屈折で絵が消える―など6種類。表面張力やサイフォンの原理など大まかな仕掛けを明かしたものの、詳細には触れず、子供たちが後で調べられるように促した。
このうち、「とがった物を刺してもこぼれない水」は、水の入ったビニール袋を使用。子供たちが自ら袋に鉛筆を突き立てたが、水はほとんど漏れずに止まった。
刺さる際の摩擦熱でビニールが縮んで鉛筆に密着し穴がふさがることを知ると、子供たちは目を丸くしていた。
このほか仕掛け付きの折り紙作りも体験。一部のマジックを再現できるキットが入った福袋も進呈された。
参加した鈴木奏君(前沢小4年)は「物を刺しても袋の水が漏れないマジックが楽しい。仕組みを調べてみたい」と話していた。