奥州・金ケ崎

防火誓い勇ましく まとい振り披露 奥州市出初式

3年ぶりに奥州市消防出初式で行われたまとい振り(江刺纏隊)

 2023年奥州市消防出初式が9日、同市水沢の市文化会館(Zホール)などで行われた。消防職員、消防団員約560人と消防車両40台が参加。式典では3年ぶりに水沢纏(まとい)組と江刺纏隊によるまとい振り演技、市消防団のラッパ隊と音楽隊の屋内演奏を実施。参加者は防火、防災への心構えを新たにするとともに新型コロナウイルスのいち早い収束を祈った。

 出初式は市、奥州金ケ崎行政事務組合消防本部、市消防団が主催。初めに礼服に身を包んだ参加者が隊列を組んでZホール周辺を分列行進し、沿道の市民に火消しの心意気を示した。

 Zホール大ホールに会場を移して行われた式典は、まとい振りで幕を開けた。伝統の木やりや拍子木に合わせて組員、隊員が勇壮にまといを振り、参加者から盛んな拍手を受けていた。また、ファンファーレが吹奏され、華やかな雰囲気を盛り上げた。

 統監の倉成淳市長は「地域の消防、防災のリーダーとして市民の安全・安心に向けた取り組みに努力を願う」と式辞。

 市消防団の千葉利幸団長は「例年通りまとい振りができ、少し前進できたと思う。火災は着実に減少しており、不断の予防運動の成果で市民に高い意識が生まれている表れだ」と訓示した。

 その後、延べ279人に市長表彰・感謝状、延べ166人、3分団、37部に県消防協会胆江地区支部長表彰・感謝状、11分団に市消防団長表彰が贈られ、部門ごとの代表が壇上で表彰状、感謝状を受けた。

 同市ではコロナ禍で21年の消防出初式は中止、22年は分列行進を行った上で式典には幹部のみ参加としていた。

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