県内外

適正受診の重要性発信 県、啓発漫画で分かりやすく【岩手】

県が制作した適正受診啓発漫画「みんなで守ろういわての医療!」

 県は、適正受診の重要性を普及啓発する漫画「みんなで守ろういわての医療!」を制作した。医師への取材に基づき救急医療の適切な利用や、かかりつけ医の必要性を分かりやすく紹介した。県のホームページ(HP)などで閲覧できる。

 県は、大病院とかかりつけ医の役割分担など適正受診の普及啓発に当たっている。若年層を中心に理解促進を図ろうと、県医師会の協力を得て漫画を制作。作画は盛岡市出身、同市在住の漫画家田中美菜子さんが手掛けた。全36ページで、漫画2編と県からのお知らせを収録している。

 このうち漫画「コンビニ受診をやめよう!編」では、軽症にもかかわらず救急外来を利用する「コンビニ受診」が当たり前になっていた夫婦が主人公。夫が深刻な腹痛を訴え、夜間救急に向かったところ、大勢の軽症患者により手当てが遅れてしまったことで、コンビニ受診の影響を実感して反省するストーリーだ。

 別の漫画「かかりつけ医を持とう!編」では、高校生の主人公が医師の講演をきっかけに、大病院志向の家族にかかりつけ医を持つことを提案。その後、風邪を引いた主人公は、かかりつけ医を受診して身近に相談できる医師がいることの重要性をかみしめる。

 電子版は県HPに掲載。製本版は今月下旬から県立学校、県立病院、保健所などに順次配布する。県医療政策室は「中高生をはじめとする若い世代に救急医療の適切な利用方法や医療機関の役割分担、かかりつけ医の重要性を認識してもらいたい。地域医療を守るにはどのような意識や行動が必要かという視点で読んでほしい」としている。

地域の記事をもっと読む

県内外
2025年5月2日付
県内外
2025年5月2日付
県内外
2025年5月2日付
県内外
2025年5月2日付