消費喚起へ２０％還元　キャッシュレス決済推進事業　１３日から第３弾　北上市

　北上市は、１３日から２月１２日までの１カ月間、市内でキャッシュレス決済推進事業の第３弾「がんばれ北上！ＰａｙＰａｙ（ペイペイ）を対象店舗で利用すると最大２０％戻ってくるキャンペーン」を展開する。２０２２年までに実施した第１弾、第２弾に続き地元の消費意欲を喚起し、新型コロナウイルス感染症の長期化に加え、物価高騰で打撃を受ける事業者を後押しする。

　還元額はこれまでと同じ最大２０％。上限は１回５０００円、期間中１万円。飲食、小売、サービス、旅客運輸など市内の中小事業者を中心に第２弾と同程度の１７００カ所余り（同一店舗複数あり、タクシーは１台）の参加が見込まれる。コンビニエンスストア、ドラッグストアなどは対象外。

　市内では２１年１２月～２２年１月に第１弾、同４、５月に第２弾を実施。市によると第２弾では飲食、小売、サービス、運輸など市内の中小事業者１７０６カ所（第１弾比６７％増）が参加し、決済金額６億３２６２万円（同３１％増）、ポイント付与額１億９７６万円（同３０％増）といずれも伸び、参加事業所の６割で売り上げが増加した。

　新型コロナ長期化の影響を受ける事業者にとっては効果的な支援策となり、北上商工会議所は事業継続を市に要望。市商業観光課は「年末年始後に消費が落ち着く時期の支援策として第３弾実施を決めた。物価高騰の中、消費意欲を刺激したい」と説明している。予算は７８５０万円。

　県も、２月に同様のキャンペーンを計画。ＰａｙＰａｙも決済対象の一つとなっている。１～１２日は県と実施時期が重なり、市と県の両方対象の店舗もある。その場合、同一の決済でポイントは重複付与されず、市のキャンペーンが優先適用される。

　市はユーザー向け説明会を、１２、１３日にさくら野百貨店北上店で、１６、１７日に江釣子ショッピングセンターで開催する。いずれも１階会場で午前１１時～午後５時。