奥州・金ケ崎

AI使い質問に回答 24時間対応可能 県内自治体で初 奥州市公式HP

奥州市が市公式HPにAIチャットボット導入(赤丸がチャットボット)

 奥州市は11日、市公式ホームページ(HP)で問い合わせに自動回答する「AIチャットボット」の運用を開始した。県内自治体では初導入という。人工知能(AI)技術を活用して利用者の質問傾向を学習し、適切な回答を導き出すとともに、修正すべき点や必要となるキーワードなどを分析して改善につなげる。同市では「チャットボットは24時間対応可能なことから利便性向上につながり、回答の統一性を保つなど業務効率化のメリットがある」としている。

 同市が導入したチャットボットは、市役所に対する問い合わせに24時間自動で対応するもので、HPに奥州市版も「おもっち」(県PRキャラクター)のアイコンが画面右下に登場し「ここをクリックして要件を入れてください」と表示される。アイコンをクリック(タップ)するとキーワードを入力する画面が表れ、あらかじめ設定してあるよく寄せられる質問(FAQ)に基づいて候補が出て、選択した項目に関する回答が表示される。

 利用できる環境は、パソコン、スマートフォン、タブレットなどインターネットを通じて市公式HPを表示できるもの。問い合わせの対象となるのは、子育て、健康、福祉、医療、介護、戸籍、住民票、税金、ごみ、新型コロナウイルスワクチン接種など、市役所での手続きや制度としている。

 AI技術により、利用者の入力したキーワードや選択傾向などからデータのパターン傾向を見つけて適切な回答を類推して示す。また、質問に答えられなかった場合は修正すべき質問、登録すべきキーワード、修正すべき回答がAI側から示されることから、運用を継続することによってFAQをより使いやすく改善できることもメリット。

 AIチャットボットの導入について倉成淳市長は「スマホアプリの『ぽちっと奥州』の普及を進めており、アプリの便利さを味わってもらおうと考えている。そこにAIチャットボットが加わり、チャットボットで音声入力も可能となればさらに利便性が増すものと期待している」と話している。

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