児童が餅つき楽しむ 小正月行事体験 更木振興協世代間交流【北上】
北上市更木地区の世代間交流会は12日、同地区交流センターで開かれた。餅つきやミズキ団子作りなどを通じ、子供たちと高齢者が楽しく触れ合った。
更木町振興協議会(平野直志会長)が小正月行事として2006年から毎年、続けている恒例行事。更木小学校児童や未就学児、同地区の老人クラブ、同協議会関係者の計40人ほどが参加した。
同協議会副会長の川村惠壽センター長は「1月15日ごろの小正月は健康や豊作を祈り、さまざまな行事が行われていた。小豆がゆを食べ、無病息災を願う家も多くあった」と昔ながらの風習を説明。子供たちは高齢者らのサポートで「よいしょ、よいしょ」と元気よく餅をつき、こねたりちぎったりして作った色とりどりの団子をミズキの木に丁寧に飾り付けていた。その後は高齢者と一緒にふれあいゲームを楽しんだ。
川村輝雅君(2年)は「いっぱい餅つきをして、飾り付けもきれいにできて良かった」と声を弾ませ、伊藤純平君(5年)も「年の差のある方々と楽しくでき、昔の文化も勉強になった」と充実した表情を見せていた。
新型コロナウイルスの影響で恒例のジャンボのり巻き作りや会食は見送ったものの、平野会長(74)は「老人クラブに協力してもらい、子供たちと高齢者が楽しく交流できた。豊作祈願、無病息災を願う小正月行事の意義も知ってもらえたのでは」と話した。