冬の夜ほのかに 雪明かり点灯 大迫小敷地内【花巻】
花巻市大迫町大迫の市立大迫小学校敷地内で12日夕、雪明かりがともされた。児童がバケツに雪を詰めて作った灯籠30個余りが並び、冬の夜を照らすろうそくの明かりが、児童や保護者、地域住民の目を楽しませている。
「雪明り大作戦」と銘打ち、冬ならではの雪や寒さを生かした体験を楽しんでもらおうと、同小学校区の早池峰学童クラブと、はやちね田舎マルシェ(後藤真男代表)が企画。
ここ数日の暖かさで雪は消えつつあったが、近隣から軽トラック4台分の雪を運び込んで実現した。
学童クラブを利用する児童や職員、地域住民などが参加して「はやちね生き活き交流館」前に31個の灯籠を設置。午後4時すぎにろうそくに一斉に点火し、夕闇が迫ると、積もった雪に反射して周囲を明るく照らし、ブラックライトを照射した蛍光塗料で描いた絵画が華やかさを添えた。
児童らは友達同士や、迎えに来た保護者らとともに明かりを眺め、大迫小4年の藤原澪さん(10)は「友達と協力して13個の雪明かりを作った。とてもきれい。まちの人にも見てほしい」と話していた。
この日の花巻の最高気温は10・3度と3月下旬並みで、1月の観測史上最高を記録。雪明かりは積雪がある限りは継続して点灯する予定。