花巻

県産リンゴ魅力知って 花巻南高生とkurakake パイケーキ開発進める

山小屋カフェkurakakeと県産リンゴを使ったスイーツ開発を進めている花巻南高の佐々木さん(右)と菊池さん

 県立花巻南高校の佐々木唯奈さん、菊池真陽さん(ともに2年)は、花巻市高松の山小屋カフェkurakakeと県産リンゴを使ったオリジナルスイーツ開発を進めている。完成品は同カフェで販売される計画で、2人はスイーツが県産リンゴの魅力を知るきっかけになることを願っている。

 身近な問題の解決策などについて考える「総合的な探究の時間」の一環で、2人は県産リンゴの消費拡大とPRを目標として2022年10月から取り組みを開始。同カフェ店主の本宿慈洋さん(41)が市内でリンゴ栽培に取り組んでいることを知り、スイーツ開発の協力を依頼した。

 本宿さんが2人のアイデアを基に「リンゴとずんだパイケーキ」を提案。本宿さん方のふじをふんだんに使用しているほか、パイにはずんだのムースやクリームを挟んでいる。

 14日に同カフェで試食会が行われ、試作のパイケーキ2種類を食べ比べて改善点などを話し合った。3人は味だけでなく、写真映えも意識したパイケーキにすることを確認。菊池さんは「リンゴもずんだも互いに邪魔していなく、どちらもとてもおいしかった」と笑顔を見せた。

 同カフェでは2月中にパイケーキの販売を目指す考え。本宿さんは「岩手のリンゴの生産者や生産量は減少している。リンゴを使ったスイーツに注目が集まれば生産者のモチベーションも上がる」と2人の取り組みを歓迎し、「これからも見た目や食べやすさなども考慮して、改良を重ねていきたい」と意気込む。佐々木さんと菊池さんは、今月22日に盛岡市で開かれる探究型学習発表会「マイプロジェクトアワード県Summit」で学習成果を報告する。佐々木さんは「他のカフェでも県産リンゴを使った名物が生まれて、消費拡大の輪が広がってほしい」と思いを込める。

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