北上・西和賀

継承へ決意の舞 市内外7団体出演 藤根・郷土芸能踊り初め会【北上】

華やかな衣装で優雅に舞う道地ひな子剣舞の出演者
元気よく躍動し、稽古の成果を見せる北藤根鬼っ子剣舞

 北上市和賀町の藤根地区郷土芸能踊り初め会は15日、同町のJAいわて花巻和賀町支店で開かれた。地区内と市外の計7団体、約100人が出演。日ごろの稽古の成果を発表し、今後の伝統芸能継承へ決意を新たにした。

 藤根自治振興会(小松久孝会長)が主催し、20年ほど続いている年頭の伝統行事。これまでは地区内の団体で催していたが、今回は北藤根鬼剣舞と交流のある浦浜念仏剣舞(大船渡市)、牧澤神楽(一関市)の両団体が特別出演。会場を同地区交流センターからより広めの同支店に移し、住民ら200人以上が来場した。

 地元の長清水山伏神楽の「権現舞」などでオープニングを飾り、北藤根鬼っ子剣舞の児童12人が「刀剣舞」を演舞。ステージで元気に躍動感のある踊りを見せ、片桐奏君(和賀東小学校6年)は「今までの練習の成果を出せた。注目を浴び、拍手があってうれしかった」と充実した表情。中野莉亜さん(同)も「ドキドキしたけれど、みんなと頑張って踊れた。鬼剣舞の練習は楽しい」と笑顔で語った。

 道地ひな子剣舞は、小中学生12人があでやかな衣装を身に着け「踊」「太鼓(ハネド)」を優雅に披露した。同剣舞は長年、道地集落で続けていたが近年は少子化で踊り手が足りず、近隣集落などにも門戸を広げた。菊池風葵さん(和賀東中1年)は「伝統を守っていかなければと感じている。今後も続けていきたいので、もっと多く入ってきてほしい」と願った。

 特別出演の両団体、地元の中野田植踊に続き、最後は北藤根鬼剣舞が勇壮な演舞で締めた。

 小松会長は「踊る方々も励みになり、来場者にも喜んでもらい郷土芸能に関心を持つ機会になったと思う。少子化だが今後も地域全体で芸能を支え、盛り上げていきたい」と話していた。

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