一関・平泉

理科の面白さ体験 萩荘小へ出前授業 一関工高生

一関工高の生徒による出前授業で、磁力を活用した釣りゲームを体験する萩荘小の児童

 県立一関工業高校の電気電子科3年生24人による出前授業は17日、一関市萩荘の萩荘小学校で行われ、5年生27人が実験を通して理科の面白さを体感した。

 出前授業は一関工高によるキャリア教育の一環で、生徒の能力や、児童の理科・科学に対する学習意欲を高めるために行われた。

 生徒は、あらかじめ製作してきた装置や資料を持ち込み、小学5年生の理科の単元「電流が生み出す力」に基づき、電磁石の性質と働きについての実験を児童に指導した。鉄心に導線を巻いたコイルに電流を流すと磁石になり、電流の量に伴って磁力も変わるという仕組みを観察させた後、磁力を活用した釣りゲームなどを楽しく体験させた。

 最初は緊張気味だった児童も、実験と交流を重ねるうちに徐々に慣れた様子で、生徒からの「間違ってもいいから積極的に手を挙げて」といった呼び掛けに応じて、次々と発言していた。

 手回し発電機を操作した萩荘小の齋藤匡孝君(10)は「面白かった」と話し、阿部陽翔君(11)は「理科が前より好きになった。優しく教えてくれた高校生を見習いたい」と語った。

 司会を務めた一関工高の小澤大地さん(18)は「いろんな人とコミュニケーションを取ったり、自分の力で教えたりすることは就職する上でも生きるので良い機会になった。小さい子たちが理科を好きになってくれればうれしい」と今後に期待していた。

 一関工高による萩荘小での出前授業は24日にも行われる予定。

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