画面越し 英語で交流 オンライン初企画 花巻、米ホット両中学生ら
花巻市在住の中学生が姉妹都市の米ホットスプリングス市の生徒と交流するイベントが21日、オンラインで両市を結んで開かれた。
米南部アーカンソー州中央部にあるホットスプリングス市と花巻市は、1993年に姉妹都市提携を結んだ。生徒の相互派遣などを通して交流を深めてきたが、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降行き来が難しく、2020年度から中断しており、花巻国際交流協会が中心となって初めてオンラインによる交流を企画した。
交流会には両市の中学生ら各5人の計10人が参加。派遣事業1期生で英語&国際人教室オークリーフを運営する柏葉公平さんのコーディネートで、ビデオ会議アプリを使い全員で英語しり取りをして緊張をほぐした後、1対1で交流を深めた。
花巻市の中学生は「姉妹都市に友達をつくろう」をテーマに当日話す話題について事前に準備を進めてきた。市立花巻中学校2年の瀬川凛人さん(14)は、花巻まつりの山車やみこしについて十数枚の資料を示しながら英語で紹介。「英語を話すのはまだまだだが、相手に伝わった時はとてもうれしかった。機材の不具合で話が途切れることもあり、機会があれば実際に会って身ぶり手ぶりでやってみたい」と話した。
同協会の佐々木史昭理事長は「とても良い経験になったと思う。努力し続けることで英語が話せたり、海外の友達との関係が深くなったり、将来会う機会が増えたりしていく。国際人として自分のためだけでなく、日本や地域に貢献できる社会人になってほしい」と期待した。
同様の交流は28日にも開かれるほか、同じく国際姉妹都市の米ラットランド市とのオンライン交流も予定している。