奥州・金ケ崎
県産ひとめぼれ食味コンテスト 金ケ崎町産 初代王者 県南地方がトップ５
ＪＡ全農いわてと「いわてのお米ブランド化生産販売戦略推進協議会」が初めて開いた県産ひとめぼれ食味コンテスト「Ｈｉ（エイチアイ）―１グランプリ」で、ＪＡ岩手ふるさとの金ケ崎町産が最優秀賞に輝いた。高い食味スコアや玄米タンパク質含有量が評価された。関係者が２３日、町役場を訪問し、初代王者となった喜びを報告した。
同コンテストは、本県主力米のひとめぼれが日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で最高位の「特Ａ」から遠ざかっていることを受け、産地が競い合って品質を高めようと初めて実施。県内の６ＪＡ、旧市町村単位の１８地域から応募があり、各地で厳選された２２年産米を機器分析で審査した。
同町産は食味スコアで最大値の８５・０を記録。少ないほどうま味があるとされる玄米タンパク質含有量は水分１５％換算で６・１％で、全出品中最も優秀だった。表彰式は１２日に盛岡市で行われた。
町役場には同ＪＡ職員らが訪問。髙橋寛寿町長は「本当にめでたいこと。ほかの生産者もまねできる点はまねをし、少しでも品質を上げていくきっかけになれば。今年限りでなく、続けてチャレンジしてほしい」と拍手を送った。
生産者を代表し、同ＪＡ米穀部会金ケ崎支部稲作研究部会の斉藤正人部長（７３）＝同町西根錦＝は「初めてのことでうれしくありがたい。これからも気持ちを込めて生産したい」と誓った。
優秀賞は旧花巻市（いわて花巻）、旧水沢市（岩手ふるさと）、旧一関市、旧室根村（以上いわて平泉）で、最優秀賞を含む入賞全５点が県南地方から選ばれた。
