北上・西和賀

より良い職場づくりへ いわて働き方改革アワード受賞 小田島組で見学会【北上】

小田島組の社内を見学する参加者

 魅力ある職場づくりを学ぶ「いわて働き方改革アワード受賞企業見学会」(県主催)は23日、北上市藤沢の建設業小田島組(小田島直樹代表取締役社長)で開かれた。参加者が小田島社長による実践事例の講話や社内見学を通し、今後の労働環境改善の参考にした。

 見学会は2022年度から行われており、今年度2度目となる同日は県内企業の経営者や人事・労務担当者、行政関係者ら16人が参加。ITツールの導入による業務の可視化や年間休日数の拡大、女性管理職の積極的な登用などが評価され、18年度の同アワードで優秀賞を受けた同社の取り組みに理解を深めた。

 同社は新卒を多く採用し、女性を中心とする若手社員が望む職場づくりを継続しており、小田島社長は「業務を細分化することで、それぞれが活躍できる場ができる」「子供をたくさん残すことが未来や希望につながる。経営者として若い世代から期待されるのは喜び」「ホームページやSNSをやらない会社は若い人に合わせる気がないと思われている」などと語った。

 参加者は、工事現場で行っていた書類作成や写真整理を集約し、残業削減や働き方改革につなげるサービス「カエレル」などの説明を受けたほか、心や体の悩みを相談できるウエルネスルームや、動画配信用のユーチューブスタジオといった社内の設備を見学。オフィスの座席をくじ引きで日替わりにしたり、社員同士が下の名前で呼び合ったりと、コミュニケーションを円滑にする独特な取り組みなども学び、質疑応答では人事評価制度や社員教育、人間関係のフォローアップについて質問していた。 

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