県内外

6月に最終運行 SL銀河 旅客車の老朽化で

6月に運行を終了するSL銀河(JR盛岡支社提供)

 約10年にわたって鉄道ファンらに親しまれた蒸気機関車「SL銀河」は、旅客車の老朽化に伴い、6月11日を最後に運行を終了する。6月10、11日は旅行商品専用の団体臨時列車としての運行で、定期運行は6月3、4日が最後となる。

 SL銀河は東日本大震災の復興支援や観光振興を目的にC58型の機関車を復元し、2014年4月にJR釜石線を中心に運行を開始した。客車は4両編成、定員176人で、車内は童話作家・宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をテーマとした空間を演出。スマートフォンでプラネタリウムの映像が楽しめる独自のサービスを提供するなどし、多くの地域住民や鉄道ファンに親しまれた。

 JR盛岡支社によると、14年4月の運行開始から22年12月まで約7万人が利用した。今年は、釜石線花巻―釜石間で土日を中心に下りが3月25日~6月3日、上りが3月26日~6月4日に計24本を定期運行する。時間は下りが午前10時36分花巻発、午後3時10分釜石着、上りが午前9時57分釜石発、午後3時19分花巻着。

 旅行商品専用の団体臨時列車として運行される釜石線下りの6月10日、上りの同11日が最終運行となる。

 SL銀河が6月で運行を終了することについて、同支社は「地域の皆さまやファンの方々に楽しんでもらえるように、社員一同で運行終了まで全力を注いでいきたい」としている。

地域の記事をもっと読む

県内外
2025年5月4日付
県内外
2025年5月4日付
県内外
2025年5月4日付
県内外
2025年5月4日付