高校生が給仕練習 来月わんこそば全日本大会【花巻】
花巻市で2月11日に開催される第65回わんこそば全日本大会(同運営委主催)で給仕などを行う県立花北青雲高校の生徒9人が26日、同市西宮野目の花巻観光物産館&和風レストラン「金婚亭」で練習を行った。本番に向け給仕のこつをプロから教わり、練習を繰り返した。
大会は、3~5分の制限時間内でそばを何杯食べられるか競う。3年ぶりの開催となる今年は3人1組で競う小学生の部に10組、同じく団体の部に40組、個人の部には30人がエントリーし、県内外から大食い、早食い自慢が集まる。
練習会は毎年、給仕などを務める市内の高校生を対象に実施。今年は花北青雲、花巻東の両高校から、一口大のそばを食士のおわんに入れ食べ終わるたびに入れ続ける給仕と、食べた杯数を数えるめくり係などに計30人が携わる予定。
26日の練習会では、市内でわんこそばを提供する店の担当者から給仕のこつを教わり、空のおわんを使ってそばの入れ方や掛け声、おわんの重ね方などを練習。金婚亭を運営する道奥の阿部久美子代表取締役社長は「食士と給仕とのあうんの呼吸が大事。笑顔で食士を励ましながら給仕してほしい。良い思い出になるはず」とアドバイスした。
小さい頃から大会を見ていて自分もやってみたいと志願した花北青雲2年の谷川絢音さん(17)は「おわんにひたすらそばを入れることを意識して練習した。3年ぶりのイベント。焦ってしまいがちだが、自分も笑顔で最高記録に貢献できるよう給仕したい」と意気込みを語った。
当日は両校の生徒のほか、富士大の学生約30人が会場設営や連絡係などに携わる予定。運営委事務局を務める花巻青年会議所の菅原翔太さんは「全国から集まる食士、大勢の観客に楽しんでもらい、3年ぶりの大会を皆で盛り上げていきたい」と話す。