花巻

地域防災へ誓い新た 設立140周年記念式典 市消防団4分団【花巻】

伝統の継承に誓いを新たにした花巻市消防団4分団の設立140周年記念式典

 花巻市矢沢をエリアとする市消防団4分団の設立140周年記念式典は29日、同市金矢の金矢温泉ホテル銀河パークはなまきで行われた。団員をはじめとする地域住民らが、伝統の継承と地域防災を担う決意を新たにした。

 4分団をはじめとする消防関係者や地域住民、来賓など約90人が出席。設立140周年実行委員会の神山儀悦委員長のあいさつに続き、消防団活動に功績があり分団長以上を務めた9人のうち出席した4人に感謝状を贈呈、来賓の上田東一市長、市消防団の鎌田幸也団長、川村伸浩県議が祝辞を述べた。

 神山委員長は分団長としての活動や先人の活躍を振り返り、「近年は少子高齢化で団員の確保が難しくなっている。消防を取り巻く状況は厳しいが、地域住民に支えてもらい、さらに消防団活動が発展することを願う」と述べた。

 感謝状を受け取った元分団長の本宿勉さんは「先輩や家族を含め消防に関わった皆さんを代表して受け取ったもの。これを励みに現役団員に協力していく」と謝辞を述べた。

 同分団は1882年、矢沢に火災・盗難防止を目的とした「若組」と称する組織が本矢沢、槻ノ木を含む80人で結成されたのが始まり。以降各集落で私設や公設の消防組や警防団などが設置され、1949年には矢沢村消防条例交付により現行消防団の前身となる本部と14カ分団が編成され、54年の市制施行や消防制度改革、2006年の市町合併などを経て現在に至る。22年4月1日現在の同分団は本部、13個部編成で団員数は156人。

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