北上・西和賀

元気よく「鬼も内」 幸福願い豆まき 岩崎地区【北上】

「福は内、鬼も内」の独特の掛け声で行われた豆まき
躍動的な舞を繰り広げる岩崎鬼剣舞スポ少

 「令和5年節分~疫病退散と地域の絆」は29日、北上市和賀町岩崎の市立鬼の館で開かれた。幅広い年代による郷土芸能や豆まきが繰り広げられ、参加者が鬼や伝統文化に親しんだ。

 恒例行事「福豆鬼節分会」が新型コロナウイルスにより中止となったことを受け、岩崎地区自治振興協議会と岩崎地区青年会虹色の会“絆”が実行委員会を組織して主催し、出演者や関係者ら約300人が参加。豊かな実りを願う「庭田植え」が行われたほか、虹色の会“絆”や岩崎鬼剣舞保存会、煤孫ひな子剣舞、いわさき認定こども園、岩崎鬼剣舞スポーツ少年団がそれぞれ演目を繰り広げた。

 このうち同スポ少は、小学5年生から中学3年生まで32人が「一番庭」を勇壮に披露。踊り手の鈴木清音さん(いわさき小学校6年)は「疫病退散の思いを込めて大きな声を出して踊ることができた。寒かったけど大きく動けたので良かった」、和賀東中学校特設鬼剣舞部の及川由唯部長(3年)は「小学校、中学校が一体となって練習の成果を発揮できた。歴史や和賀東の元気を次の代につないでいきたい」と話していた。

 豆まきは、節分で全国から追いやられた鬼が岩崎に集まるようにとの思いを込めて「福は内、鬼も内」の掛け声で行われ、参加者が懸命に手を伸ばした。

 及川俊宏実行委員長は「コロナやインフルエンザが続いているが、皆さんの熱気と鬼剣舞の踊りで邪気を払い、来年は盛大に開催したい」と願っていた。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年5月19日付
北上・西和賀
2024年5月19日付
北上・西和賀
2024年5月19日付
北上・西和賀
2024年5月19日付