一関・平泉

市民団体と支援者つなぐ 活動共感で寄付 エントリー受け付け じもっと基金【一関】

「一関じもっと基金」を利用したい市民活動団体のエントリーを募集するPRチラシ

 一関市のNPO法人レスパイトハウス・ハンズ(小野仁志代表)が運営するいちのせき市民活動センターは、地元のために活動したい人とそれを応援したい人を結び付ける「一関じもっと基金」の利用を希望する市民活動団体のエントリーを1日から受け付ける。エントリー期間は3月4日まで。

 同基金は、市民から寄付を募って市民活動団体に分配する仕組みで、同センターが事務局を担う。久慈、洋野、野田、普代の県内4市町村を対象に行われている「北三陸じもっと基金」を参考にしている。

 エントリーしたい市民活動団体は、支援を受けたい事業と寄付目標額を明確にして事務局に申し込む。3月に基金運営委員会の審査と採択を受けた後、市民に事業への共感を約3カ月間呼び掛け、贈られた寄付を活用して事業を実施する。

 一方、市民は事業に共感した市民活動団体に対し、一口1000円から寄付できる。寄付は4月から約3カ月間、一関信用金庫の専用口座または事務局で受け付ける予定。

 同基金が目指すのは、活動する人と支える人をつなぐことで生まれる地域社会の好循環。人口減少に伴い地域の運営が困難になってきている中、自立した市民社会を築くため、共感に基づく寄付によって公益的な活動を支える仕組みを新たに構築しようとしている。

 小野寺浩樹センター長は「初めてのことなので運営は手探りだが、特定の人たちが行うイメージの強い市民活動にもっと共感してもらい、基金への寄付によって参加につなげる形を実現したい」と話している。

 エントリーしたい市民活動団体は、エントリー用紙に記入して事務局まで送付する。問い合わせは事務局の同センター=0191(26)6400=へ。

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