北上・西和賀

“優しい鬼”園児と交流 3年ぶり児童施設訪問 北上商議所青年部

紙芝居で「鬼すむ町・北上」の魅力を園児らに伝える鬼に扮した青年部メンバー=北上市・大通り保育園
優しい鬼たちと記念写真に納まる大通り保育園の園児

 北上商工会議所青年部(北上YEG、平野良会長、会員94人)による第23回遊鬼(ゆき)まつり「鬼の訪問」は3日、北上市内の児童施設で行われた。鬼に扮(ふん)したメンバーが各施設を訪れ、園児たちと楽しいひとときを過ごした。

 市民憲章にある「鬼すむ町・北上」のイメージを子供たちに伝えようと、節分に合わせて毎年実施している。新型コロナウイルスの影響で2021、22年は中止となり、3年ぶりの開催となった今回は、北上青年会議所の協力で市内の保育園や幼稚園など14施設を訪問した。

 このうち同市九年橋の市立大通り保育園(前田千代子園長、園児136人)には、角を付けたパーマ頭とトラ柄パンツ姿に凝ったメークを施したメンバー3人が訪問。会場のホールに現れると園児たちから拍手や歓声が湧き起こった。北上の優しい鬼を題材にした紙芝居上演や質問コーナー、鬼たちとの記念撮影などを通してにぎやかに交流した。

 同青年部が主催した「ぬり絵コンテスト」で、北上YEG賞「あかおに賞」に輝き、会場で表彰された似田代奏太ちゃん(6)は「うれしかった。鬼も怖くなかった」と笑顔を見せた。前田園長も「久しぶりの外部との交流で、園児みんなが喜び楽しんでくれて良かった」と話していた。

 優しい鬼に成り切っていた平野会長は「3年ぶりに訪問できてうれしかった。コロナ禍で本当にかわいそうだが、子供たちには元気にたくましく育ってほしい」と願っていた。

 ぬり絵コンテストの全応募作品337点は、同市の江釣子ショッピングセンターパルで6日まで展示している。

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