一関・平泉

修行重ね高み到達 小野さん(千厩)8段に 居合道【一関】

居合道の最高段位8段に昇段した小野さん

 一関市千厩町千厩字構井田の市職員小野順さん(53)=教士=は、全日本剣道連盟の居合道昇段審査会で最高段位となる8段に昇段した。合格率数%という難関の突破に「人に恵まれた」と謙虚に受け止め、さらなる精進を誓う。

 8段の昇段審査を受験するには、7段取得から10年以上の修行が必要。2011年に7段となった小野さんは22年5月に初挑戦したが失敗し、同年11月26日の審査会に再び挑んだ。1次実技で6本、2次実技では12本を演武し、県人としては師匠である故三浦正雄範士(盛岡市)以来、36年ぶりとなる高みに到達。99人中6人のみが合格という狭き門に、「7段と8段は全く違う。びっくりした」と驚きを隠さない。

 小野さんは小学4年生で剣道を始めた。「表裏一体の関係にある」という居合道に取り組んだのは、中学校の剣道部に入った13歳の頃からで、竹刀と居合刀を握り続けて約40年になる。「演武が衝撃だった」という三浦範士、さらには故松峯達男範士(山形県天童市)ら師との出会いを心に刻み、剣士として終わりなき修行の日々を歩む。

 平日の4日間は一関市内の道場で朝稽古に励むほか、弟子たちへの指導にも熱心だ。小野さんと出会って2年ほどという高校教諭鮎貝宗房さん(58)=宮城県気仙沼市=は「私にとっては師匠。(8段取得は)当然だと思うほど、学ばせていただくことばかり」と尊敬のまなざしを送る。

 「心・技・体」の鍛錬が求められる居合道。小野さんは「私なんてまだまだ。天上には目指すべき人がおり、大きな指針がある。それでも学んできたことは還元し、普及にも努めていければ」と意欲を語る。

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