北上・西和賀

北上川流域圏活性化へ 活動報告や意見交換 北上で推進交流会議

行政や活動団体の代表者が情報共有した北上川「流域圏」推進交流会議

 川をテーマに活動するNPO法人や行政などが連携を深める北上川「流域圏」推進交流会議は4日、北上市立花の展勝地レストハウスで開かれた。流域活動の報告や意見交換を通じて情報共有し、河川環境を生かした地域の発展を期した。

 北上川「流域圏」フォーラム実行委員会の主催で3年ぶりに開催され、岩手、宮城両県の流域自治体や国、県の担当者、活動団体の代表者ら約50人が参加。実行委員長の平山健一岩手大名誉教授が「一人ひとりが生きがいを感じる活動により、流域の活性化に挑戦したい」とあいさつした。

 同実行委の内田尚宏運営副委員長は、2022年度に行われた流域全体の活動状況として、約50メートルのいかだに乗る川遊び(宮城県石巻市)や「水辺のマルシェ@川っ子祭り」(一関市)、奥州いさわカヌー競技場で開かれた「みちのくひめかゆカップ」、北上川川辺ごみ拾い(花巻市)、北上川舟運川開き(盛岡市)、水源地子ども交流会(岩手町)などを紹介した。

 一関市の渡辺敏彦建設部長は、「賑(にぎ)わい」「ふれあい」「観光拠点の形成」を目指す一関地区かわまちづくり事業を報告。回遊性の向上による街歩きの機会の創出やイベント開催などのソフト施策と、磐井川緑地周辺エリアや一関水辺プラザエリアの整備といったハード施策の方針を示した。

 石巻市の千葉忍建設部参事は、一関市や平泉町を含む7自治体が参加して昨年12月に石巻市で開催された「未来の北上川流域を考える自治体連携会議」の内容などを説明。国土交通省が全国各地の「かわまちづくり」の中から先進的な取り組みを表彰する今年度の「かわまち大賞」で、同じ北上川水系の石巻地区と盛岡地区が同時受賞したことの喜びも語った。

 このほか、国、県の担当者による河川行政と制度・取り組み報告、「多様な主体の参画と連携推進を目指して」をテーマにした意見交換などが行われた。

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