花巻

楽しい思い出刻む 最後の雪っこ祭り 笹間【花巻】

第20回雪っこ祭りでそりリレーを楽しむ来場者

 花巻市横志田の笹間第二小学校校庭で5日、第20回雪っこ祭りが開かれた。20年以上続く行事だが、同校は今年4月に笹間第一小と統合するため今回で終了となるという。児童11人と保護者、地域住民がさまざまな雪上競技を満喫し、思い出を刻んだ。

 地域の豊かな雪を活用した恒例行事で、笹間第二小PTAと横尻地区教育振興協議会が主催。新型コロナウイルス感染拡大のため、2年ぶりの開催となった。校庭は大量の雪に覆われ、約130人が来場。2チームに分かれて▽かんじき大玉転がしリレー▽雪玉入れ▽そりリレー▽スノーフラッグ▽宝さがし―の5種目のほか、雪中田植え体験も行われた。

 3人一組になって行われた「そりリレー」では、出場者が雪に足を取られて転倒したり、カラーコーンに激突したりしながらゴールを目指し、会場を大いに沸かせた。

 高橋舞空さん(6年)は「きょうをずっと楽しみにしていた。みんなで協力するそりリレーが一番面白い。コロナ前は他の小学校の子供も参加して一緒に遊んだこともあり、楽しい思い出がいっぱいある」と声を弾ませていた。

 来場者からは雪っこ祭り終了を惜しむ声も聞かれ、同協議会の高橋勝則会長(67)は「今の形での開催は難しいが、地区コミュニティーを通じて笹間のイベントとして継続できれば」と展望を語り、舞空さんの父でPTA会長の敬一さん(43)は「娘も楽しそうで良かった。地域と子供たちが触れ合える数少ない行事なので続いてもらいたい」と願った。

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