一関・平泉

一年の無病息災願い 達谷窟毘沙門堂で節分會【平泉】

達谷窟毘沙門堂の舞台から金銀の升を使い豆をまく出仕者

 平泉町の国史跡・達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂(達谷窟豪侑別当)で5日、節分會(え)が開かれ、厄年や当たり年となる卯(う)年生まれの年男・年女らが金銀の升に入った豆を舞台の上から威勢よくまいて邪気を払い、今年一年の安寧と無病息災を願った。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み2021年から舞台での豆まきを取りやめていたが、3年ぶりに再開。参拝者らが見守る中、和服やスーツ姿で厄払いの神事に臨んだ出仕者13人が高さ約5メートルある堂正面の舞台に並び、ますます繁盛(升升半升)に掛けた金銀の2升半升を手に「鬼は外、福は内」と声を発しながら用意された落花生約100キロを一斉にまいた。

 横浜市から初めて訪れたという国正理恵さん(60)は「今年は健康で平穏に過ごせるよう願っている」と語って豆をまき、境内は縁起物の豆を数多く手に入れようと参拝者や近隣住民ら約150人で混雑。豆まき後は節分のお札も頒布されたほか、直会として境内の御供所(ごくしょ)で納豆餅やきなこ餅などが振る舞われた。

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