北上・西和賀

北上に東北拠点工場 鉄鋼販売大手アイ・テック 市と立地協定調印

立地協定書を取り交わし、握手する大畑社長(右)と髙橋市長

 北上市和賀町の後藤野工業団地に進出する鉄鋼販売大手のアイ・テック(本社静岡市、資本金39億4882万円、大畑大輔社長)と北上市は7日、市役所で企業立地協定調印式を行った。新工場は4月に着工し、2024年7月竣工(しゅんこう)、同10月稼働開始を計画。80億円余りを投じ、東北地方の拠点工場と位置付け、鋼材の供給から加工、鉄骨工事まで総合的に事業展開する。

 同社は05年の青森県八戸市への営業所開設を皮切りに、18年には福島県相馬市に工場を開設。これまでは関東や相馬市から鋼材を運搬していたが、北東北の顧客からのタイムリーな配送ニーズに応えるとともに、相次ぐ企業進出で鋼材需要が高まっている北上市への進出を決めた。

 新工場は鉄骨平屋建ての工場と、鉄骨造り2階建ての事務所を建設する。敷地面積約9万2800平方メートル、延べ床面積約3万5500平方メートル。土地取得、工場建設などを含めた総事業費は82億6100万円。

 稼働開始時は従業員40人体制の予定で、ベテラン社員数名のほか地元から雇用。10人程度の増員も想定している。月間約3000トンの鋼材を加工、出荷している相馬工場の規模を上回る見込み。

 同社は鉄鋼メーカーと多様な消費者を結ぶ「鉄の総合商社」として、建築資材などに使われる鋼材を全国に流通させ、高い加工技術力による鉄鋼製品を供給。難易度が高い大型物件などの鉄骨工事も請け負う。全国では北上が10工場目、支店などを含めると29拠点目。東北では山形県を除き6拠点目(福島県2カ所)となる。22年3月期の売上高は817億8900万円。

 調印式には同社と市の幹部らが出席し、大畑社長と髙橋敏彦市長が協定書に署名。大畑社長は「北上市には世界的企業キオクシアさんやさまざまな企業が立地し、東北で今後一番活躍できる地域。少しでも力になれるよう、新しいセンセーショナルなことを起こしたい」と意気込み、式後の記者会見では「今年でちょうど(創業から)100周年となり、北上立地は新たなスタート。今まで経験のない領域の加工にも挑戦していく。北上工場を東北の拠点とし、一気通貫で何でもオーダーでき、鋼を総合的にプロデュースできる工場を目指す」と語った。

 髙橋市長も「東北エリアへの事業展開へ後藤野工業団地を選んでいただき、敬意を表する。ぜひこの地で業績を伸ばしていただき、われわれもサポートできれば」と述べた。

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