北上・西和賀

西和賀に活気を 11日、3年ぶり「雪あかり」 きょうから12日まで 「燈」テーマ作品展も

イベントを前に制作作業が進んでいる雪あかり広場
「燈」をテーマにした作品を展示する「N*Crafts」

 西和賀町の「雪あかり2023inにしわが」(実行委主催)が11日に開催されるのを前に、町内各地で準備が盛んに行われている。イベントに関連するクラフト展示も企画され、3年ぶりに復活する風物詩が豪雪地帯に活気を呼び込む。

 メイン会場となるJRほっとゆだ駅そばの雪あかり広場では、昔話の世界観をイメージした制作が急ピッチで進んでいる。積み上げた雪を横から掘り、ろうそくで登場人物や木々を影絵のように浮かび上がらせる試みで、8日は西和賀商工会青年部や町観光協会、町、地元の建築業者など9人が作業。雪を詰めたバケツをひっくり返した雪灯籠を並べたり、スコップで土台を作ったりと精を出した。

 例年に比べて雪は少なく、重機による雪の敷き詰めなども行われているが、デザインや制作指導を担当する田中直樹さん(70)=同町川尻=は「3年ぶりでも問題なく意思疎通できており、天気や雪質に恵まれて順調。雪は大変な面もあるが、それを楽しむという気持ちのゆとりを見に来てほしい」とアピール。同商工会の伊藤甲斐主事は「振る舞いやバス運行がないなどコンパクトに開催することになるが、町内の人たちは作るのを楽しんでいる。足を運んでいただきたい」と来場を呼び掛けている。

 同町杉名畑の道の駅錦秋湖では、町内のクラフト作家5人でつくる「N*Crafts」の作品展を9日から12日まで開催。それぞれ「燈」をテーマにした作品を展示・販売する。

 道の駅に作品コーナーを開設するwaranoue、nokka、Wood工房ブナの森(以上木工)、山のうえアイアン(鉄工)、菊池窯(陶芸)が、ランプシェードや燭台(しょくだい)、キャンドルホルダー、照明といった新開発商品や非売品などをろうそく、LEDライトを添えて紹介する。

 「N*Crafts」では今後も季節ごとに特別企画に取り組んでいく考えで、nokkaの工藤博さん(49)=同町中村=は「共通のテーマを設けるのは、作家として新しい物を考えるきっかけになるし、お互いに刺激も受ける。雪あかりに来場する前に道の駅に立ち寄り、西和賀に根差してものづくりをする作家の活動に触れてもらえたらうれしい」と話している。

 同展は午前9時から午後5時まで。

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