航空業界、やりがい熱く OGのエアバス社員ら 山目小で出前授業【一関】
一関市幸町の市立山目小学校(菊池正人校長、児童473人)で8日、世界有数のヘリコプターメーカーであるエアバス・ヘリコプターズの日本支社「エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン」による出前授業が行われ、6年生67人が航空分野への興味を深めた。
同校の総合的な学習の時間の一環。同社は年間を通じてさまざまなワークショップを全国各地で開催しているが、小学校での実施は今回が初めて。
講演に先立ち、同校卒業生で同社営業企画部に所属する小野寺由貴さんが「小学生の頃から外国に憧れ、将来ヨーロッパで仕事が出来たらと思って今の会社で働き始めた。働く人たちの情熱を感じ、ヘリコプターや飛行機の楽しさに魅了された。航空産業全般について紹介するので、皆さんに興味を持っていただけたらうれしい」とあいさつ。
前半は同社社員がプロジェクター映像を使いヘリコプターの歴史や特徴、災害現場での活用などについて紹介した。
後半はワークショップとして、グループに分かれて同社社員がパイロットや整備士などヘリコプターに関わる各業種の役になり、児童に仕事内容や活用している機体の数や特徴などを説明。警察でのヘリの活用については担当者が「空飛ぶパトカーとも呼ばれていて空から違反車両を発見し、地上のパトカーが該当者を追尾して検挙や指導を行う」などと紹介。児童は「(運転中に)トイレに行きたくなったらどうするの」「仕事のやりがいは」などと気になった点を積極的に質問していた。
最後には代表グループによる発表が行われ、「パイロットの仕事がすごく大変だということが分かった」などと学んだことを述べた。
佐藤美桜奈さんは「いろいろな話を聞いてたくさんびっくりした。世界を舞台に働いている先輩がいてすごいと思った」と話していた。
同社のギヨム・ルプランス最高執行責任者・社長は「従業員は常に航空業界に対して熱い思いを持っており、その思いを子供たちに感じてほしい」と語っていた。