奥州・金ケ崎

地区内交通を導入 乗合タクシー試験運行 奥州市来年度 江刺・田原

 奥州市は、2023年度に江刺地域の田原地区で地区内交通を導入する。同地区では市営バス、水沢コミュニティバスの整理統合に伴い公共交通不便地域が生じる。これを受け、4月1日から事前予約型乗合タクシーを試験運行する。試験運行期間は1年間で、期間中により良い内容になるよう運行形態などを検討していくとしている。

 同市では、第3次バス交通計画(計画期間19~23年度)を策定し、公共交通をなくさないための見直しを進めてきた。22年度までに水沢地域の黒石地区、江刺地域の稲瀬地区、梁川地区、伊手地区、広瀬地区、胆沢地域、衣川地域で地区内交通が導入され、試験運行、本運行が行われている。

 同計画に基づいて同市は、4月から市営バス田原根木町線と水沢コミュニティバス羽田・黒石線を整理統合。それにより、公共交通の空白区域となる両線沿線地域での日常生活の交通手段確保について市と田原振興会、胆江地区タクシー業協同組合の3者で協議し、地区内交通の導入を決定。同振興会が運営主体、同組合が運行主体となり、事前予約型乗合タクシーを運行する。

 利用者は事前登録者で、運行日は、月、火、木曜日に1日6便。祝日、盆期間(8月13~16日)、年末年始(12月29日~翌年1月3日)は運休する。出発時刻は午前6時40分、9時、11時40分、午後0時30分、2時、4時で、指定乗降場所は25カ所を予定。市営バスや水沢コミュニティバスとの乗り継ぎ場所を設け、各路線と接続する。

 運賃は1乗車当たり500円で、小学生以下は半額。1歳未満は無料で、6歳未満の小児は同伴者がいる場合に2人まで無料となる。

 1年間は試験運行で、毎月の利用状況を見ながら随時見直し、翌年度以降の運行継続や運行手法を検討していく。試験運行は最大3年間認められている。

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