一関・平泉

紅白の石段華やか 酒のくらなど 3年ぶりまち彩る せんまやひなまつり【一関】

3年ぶりに開幕した「せんまやひなまつり」。初日は松澤神社に三十三段雛も飾られた
福よせ雛の人形も来場者を楽しませている=小梨市民センター

 第16回「せんまやひなまつり」(実行委主催)は11日、一関市千厩町の千厩酒のくら交流施設を主会場に開幕した。新型コロナウイルスによる中止を挟み、3年ぶりの開催。商店街の各店舗などにはひな壇やつるし飾りが飾られ、まち一帯が華やかな雰囲気に包まれている。3月5日まで。

 まつりは桃の節句にちなみ、大正ロマン漂う同施設や商店街を活用して実施してきたが、コロナ禍で2021、22年が中止に。今年は感染対策を徹底した上で開催することに決めた。

 同施設2階広間で初披露された16段のジャンボひな壇は高さ3メートル超、幅3・6メートルほどの特注品。同施設内には今年の干支(えと)・卯(う)をかたどった人形や色とりどりのつるし飾りなども並び、来場者の目を引いている。

 初日は松澤神社石段に壮観な「三十三段雛(ひな)」が飾られたほか、「蔵deマルシェ」が開かれた同施設東蔵では千厩プレスリーバンドがロックナンバーを披露して会場を盛り上げた。さらに同神社などを経由するシャトル馬車も運行された。

 運営を担う蔵サポーターの会の昆野洋子会長(80)は「中止となったこの2年間のブランクで苦労はあったが無事に開催でき、来場者の喜ぶ顔が見られてうれしい」と話していた。

 期間中は「岩手せんまや福よせ雛プロジェクト」のメンバーが手掛けたひな人形も同施設と千厩、小梨両市民センターで公開。スタンプラリーも実施中で、参加店20店以上を巡ってスタンプを集めると一関温泉郷利用券や地場産品などがあたる抽選に参加できる。

 同マルシェは12日も開催。12、18日と最終日の来月5日には、天候などにもよるがシャトル馬車運行と三十三段雛も実施する。今月18日には同施設東蔵で県立千厩高校箏曲、吹奏楽、茶道各部の活動披露、千厩・大夫黒(たゆうぐろ)・馬っこの会による「大夫黒冬の陣」もある。

 同交流施設、第2会場の旧ナガサワ時計店の開場時間は午前10時~午後4時。同交流施設のみ入場料300円(中学生以下無料)が必要となる。問い合わせは、一関商工会議所千厩支所内の実行委=0191(53)2735=へ。

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