一関・平泉

生活路確保へ汗 狐禅寺・小岩さん 人馬一体で除雪【一関】

愛馬のタカラホワイトと一緒に雪かきを行う小岩さん

 一関市狐禅寺の造園業小岩明美さん(81)は11日、愛馬のタカラホワイト(雄9歳)とともに今季初めての雪かきを自宅近くの市道で行い、地域住民の生活路の確保に汗を流した。

 小岩さん宅は日露戦争の頃に軍馬の育成を始め、小岩さんも子供のころから餌やりを手伝うなど、馬とともに人生を歩んできた。

 タカラホワイトは北海道のばんえい競馬で活躍していた馬で、2017年から小岩さんの元で飼養している。馬を利用した雪かきは、これまでお世話になった人たちへの恩返しにと1969年に始めた。

 同日は、鉄製の除雪板と約250キロのタイヤを装着して午前6時ごろから約40分間かけて近くの市道往復1キロの雪かきを行った。

 市道は住民の生活や子供たちの通学路に活用されており、息を合わせて路上に積もった約20センチを除雪し、作業後には「よくやってくれた」とタカラホワイトをねぎらっていた。

 今後も積雪の状況を見て雪かきを行うといい、小岩さんは「知人から『今年はやらないのか』と声を掛けられることもある。健康なうちは雪かきを継続したい」と話していた。

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