花巻

児童生徒 最適な学びは 教諭ら成果報告 県教育研究発表会【花巻】

教諭らがより良い学習、教育などについて考えた2022年度県教育研究発表会

 2022年度県教育研究発表会(県教委主催)は9、10の両日、花巻市の花巻温泉ホテル千秋閣などで開かれた。県教委、岩手大などの実践研究発表をはじめ、講演や実践報告などを通じて、教諭らが児童生徒の最適な学びについて考えた。

 9日はホテル千秋閣で東京学芸大ICTセンターの森本康彦教授が「新しい時代に必要な資質・能力の確実な育成を目指して~ICT(情報通信教育)を活用した個別最適な学びと協働的な学びの実現」と題して講話。10日は県立総合教育センター、県立生涯学習推進センターなどで分科会が開かれ、キャリア教育、学校マネジメント、生徒指導などについて県内の小中高校の教諭らが研究成果を報告した。

 このうち、分科会「学力向上」では鵜飼小学校(滝沢市)、巻堀中学校(盛岡市)の代表らが取り組みを発表した。県教委事務局の小原亮主任指導主事は県の「確かな学力育成プロジェクト」について語り、児童生徒の資質・能力を高める上で学校の組織的な取り組み強化の必要性を指摘。「全教員が参画意識を持つことが大切だ」と強調した。タブレット端末を活用した学習など教育環境が変化していることに触れ、「先生一人で頑張っても変えられない。学校全体で取り組まなければいけない」とした。

 児童生徒の自主学習についても言及。「どう勉強していいか分からない生徒も多い。改めて家庭学習の在り方についても考えていかなければならない」と語った。

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