奥州・金ケ崎

一日限定ゲレンデ満喫 ありがとうフェスタ 休止の越路スキー場【奥州】

「ありがとう越路スキー場フェスタ」でスノーチュービングを楽しむ来場者

 2022年度から休止している奥州市江刺伊手の市営越路スキー場で11日、「ありがとう越路スキー場フェスタ」が開かれた。一日限定で開放されたスキー場でのイベントを通し、関係者と来場者が長く親しまれた施設への感謝の思いを共有した。

 同市は財政健全化に向けた改革の中で市営スキー場の在り方を検討。越路とひめかゆ(同市胆沢)を今年度で休止とし、運営継続を国見平(同市衣川)に一本化した。

 フェスタは市や利用団体、地域などで組織した「越路スキー場閉幕記念祭実行委員会」(委員長・佐賀俊憲市商工観光部長)が主催。同日はリフト代わりのスノーモービルの運行やスノーチュービング、トレジャーハンター(宝探し)、同スキー場の思い出トークなどの企画を用意した。

 江刺地域を中心に親子らが来場。天候に恵まれ、白く輝くゲレンデには久々に元気な声が響いた。スキーやスノーボードを持参した来場者もおり、一日限りのスキー場を思い思いに楽しんでいた。家族と訪れた松田結斗君(岩谷堂小学校5年)は「すぐに遊びに行ける距離のスキー場だった。もっと来たかったので(休止は)残念だが、今日は楽しめている」と話していた。

 同スキー場は旧江刺市が越路牧野組合の草地を借り受け、1967年に伊手越路市民スキー場として整備し、69年には越路市民スキー場としてオープン。リフトやロッジなどの整備を重ねてきた。99年からは江刺開発振興が運営を受託。北上山地のスキー場が少ない中、地元のほか沿岸からも利用があった。

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