一関・平泉

製品や技術力PR 3年ぶり対面開催 一関で企業情報交換会

参加した企業などが情報交換で互いの技術をアピールした企業情報交換会inいちのせき

 第16回企業情報交換会inいちのせき(県南技術研究センター主催)は15日、一関市狐禅寺の市総合体育館で開かれた。新型コロナウイルスの影響による3年ぶりの対面開催となり、参加した企業や団体が展示ブース開設やプレゼンテーションなどで情報交換や互いの技術をアピールした。

 県南を中心に宮城県や首都圏から企業や団体、自治体が73のブースを開設。業種は製造業を中心にIT(情報通信)、研究開発、リサイクル、印刷など多岐にわたり、出展した企業はもとより市内外から訪れた来場者が普段接する機会の少ない業種のブースを訪れては、生産品目や製造技術などの情報を交換した。

 会場には就職を予定している県立千厩高校の2年生も訪れ、地元から通勤できる製造業への就職を希望している熊谷絆さん(17)は「県南を中心に多く出展しているので、どのような職種の企業があるのかが分かる」と、関心のあるブースを熱心に訪れていた。

 講演の部は第232回産学官イブニング研究交流会との併催で、量子科学技術研究開発機構ITER日本国内機関長の杉本誠氏(一関工業高等専門学校卒)が「もはや夢ではなくなった水素融合エネルギーの実現~イーター(ITER)の建設~」と題し、究極のエネルギー源として注目される水素融合エネルギー実用化に向けた取り組みの現状を説明。原発と比較したメリットを▽メルトダウンの可能性▽温室ガス排出▽高レベル放射性廃棄物▽燃料源の枯渇する可能性―などがいずれもゼロとした上で「フランスでは日本を含む各国企業の参画でITERの建設が進んでいる。水素融合はもはや研究開発ではなく、社会実装の段階にある」と語った。

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