花巻

賢治作品 楽しんで 本番控え稽古佳境 18、19日市民劇場【花巻】

公演に向け稽古に励む花巻市民劇場のキャスト=14日、市文化会館

 花巻市民劇場の第47回公演「宙(そら)の巡りのめあて~宮沢賢治戯曲四部作~」は、18、19日に同市若葉町の市文化会館で開かれる。メンバーは間近に迫った本番に向け連日熱のこもった稽古を続けている。

 市民劇場は市が主催、同劇場実行委員会(高橋信也会長)が制作。今回は、農学校の教師をしていた宮沢賢治が脚本を書き、生徒たちに演じさせていた戯曲「飢餓陣営」「ポランの広場」「植物医師」「種山ケ原の夜」の4作品をオムニバス形式で上演する。脚色・演出は高橋会長。

 2022年12月に旗揚げ式を行い、週3日のペースで練習を実施。14日には大ホールでの稽古が始まり、キャストの動きや立ち位置、照明、音響効果のタイミングを確認し合いながら作品の完成度を高めている。

 「エポレット(肩章)はすぐ外せるように」「ここのせりふは間を開けずに次々と」「もう1回返します」―。客席から指示を出していた高橋会長は、時には舞台に上がってキャストに細かな動きを付けていた。高橋会長は「賢治作品は難しいと思われがちだが、歌あり芝居ありの全編笑える作品。賢治の世界を壊さない程度に方言も直しており、多くの人に楽しんでほしい」とPRしている。

 上演は18日が午後6時30分から、19日は午後2時から。入場料は一般1000円、高校生500円。中学生以下無料。同館やなはんプラザなど市内プレイガイドで取り扱っている。

 問い合わせは同館=0198(24)6511=まで。

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