奥州・金ケ崎

正法寺に新たな涅槃図 細谷さん(仙台・仏画師) 寄贈、常設公開へ【奥州】

正法寺に新たに寄贈された涅槃図

 奥州市水沢黒石町の正法寺に新たな涅槃(ねはん)図が寄贈された。仏画師の細谷智晴さん(56)=仙台市=が約7年かけて描いた一幅。15日に仏教行事の涅槃会に合わせて開眼供養が執り行われ、同寺では常設で公開する考え。

 涅槃図は釈迦が亡くなる入滅の様子を描いたもので、寄贈されたのは絹本着色、縦約150センチ、横約90センチ。同寺は法堂の大型の涅槃図が知られるが、公開時期を限っており、普段から修行にも役立てられる涅槃図を必要としていた。今回の寄贈は、細谷さんが師事している僧職で仏画師の安井妙洋さんを通じて、行われた。

 開眼供養と涅槃会は法堂で行われ、細谷さん、安井さんを含め僧侶と檀信徒ら約30人が参列。開眼供養では寄贈に謝意を示した。盛田正孝住職は「涅槃図には釈迦の最後の姿を通した教えがあり、修行僧にも必要。寸暇を惜しんで描き、立派な物を寄贈いただいた。寺宝として大切に使わせていただく」と感謝していた。

 同日は安井さんによる講演も開催。「涅槃図を描いて」と題し、今回の作品に連なる涅槃図の系譜と時代・地域ごとの様式の変遷などについて語った。

 細谷さんの制作は2015年ごろから22年までわたった。現在は安井さんによる仙台市の仏画講座も引き継いでいて、「由緒ある寺院に納めることができて光栄で、立派に開眼していただいた。使われることで仏教に触れるきっかけの一つになってくれればありがたい」と話していた。

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