北上・西和賀

世界遺産 市民が撮影 絵画や文化財紹介 ユネスコ協【北上】

風流踊関連などが紹介されている「市民の見た世界遺産と北上市の文化財展」

 北上ユネスコ協会(澤田育生会長)主催の第19回「市民の見た世界遺産と北上市の文化財展」は、18~20日に同市大通りのおでんせプラザぐろーぶ内の市生涯学習センターで開かれる。市民が撮影した世界遺産や高校生、学生らの身近な風景、人物などの写真をはじめ絵画、文化財、伝統芸能関連などの資料を多彩に展示している。

 同展は「平泉の文化遺産」世界遺産登録を後押ししようと始まり、登録後も人類共通の宝物である同遺産や身近な歴史遺産に理解を深めてもらおうと継続。今回は写真や絵画、解説パネル、資料など110点ほどを出展し、市華道協会も生け花で協力した。

 世界遺産関係ではピラミッド(エジプト)、フィレンツェ歴史地区(イタリア)、ノートルダム大聖堂(フランス)、イグアス国立公園(アルゼンチン)など各地の写真を展示。破壊されたバーミアンの遺跡(アフガニスタン)、平泉町の中尊寺金色堂の古代ハスなどの写真も並んだ。一方、マチュピチュ(ペルー)などの絵画も目を引く。

 次世代育成へ黒沢尻北高、北上翔南高の生徒、北上コンピュータ・アカデミーの学生による写真も出展。日常生活の一こまや結婚式、列車、バス、ヒマワリなど多様な作品を公開。いわてユネスコ賞教育賞を受けた小鳥崎みらい塾の子供たちの活動も紹介している。

 このほか市指定有形文化財の資料写真、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「風流踊(ふりゅうおどり)」の解説パネルや行灯(あんどん)、躍動する鬼剣舞など登録団体の写真も掲示し、伝統芸能継承の意義を伝えている。

 澤田会長は「世界遺産や高校生、学生の力作、文化財に風流踊などバラエティーに富み、例年以上に見応えのある内容。ぜひ多くの方々に見てほしい」と呼び掛けている。期間中は午前10時~午後5時(最終日は4時)。入場無料。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年5月2日付
北上・西和賀
2024年5月2日付
北上・西和賀
2024年5月2日付
北上・西和賀
2024年5月2日付